日々ひとこと

他愛もないことを書く日記帳です

ヴァルハラへようこそ「VA-11 Hall-A」

最近は特にそうだけど、もうモニターの前に座ってゲームをするという行為がひたすらに苦痛で。だからこそ据え置き携帯機ハイブリッドハード、Nintendo Switchの発売は最高にうれしかったし、逆にその気楽さに慣れ過ぎて余計に据え置きをプレイするのが苦痛になっているここ一年。PCゲームなんてその現象の頂点にいるようなもので、ただでさえ数少ないはずのPC積みゲーは僅かも消化する気配すらなく。もはやPCの起動自体一週間に一度とかそういう間隔になり始めた頃に、(これもまた今さら知ったの?という感じなのだが)本作、「VA-11 Hall-A」の存在を知った

これを知ったのは本当に最近なので、よく覚えている。実は今になってIGN JAPANのしゃべりすぎGAMERを毎週見るor聴くようになって、せっかくだからと過去の回も垂れ流しで見ていくということをやっていた。その中で今井氏が本作を紹介していたのだ。気になって自分で簡単に調べてみて、非常にたまげた。なんていうか、もう、私の好みどストライクなんだよな。詳しくは割愛するが、少なくともシステムにおいて、サイバーパンク好きが総じてガンアクションが好きかというとそういうわけでもないということを主張しておく。テキストからサイバーパンクというジャンルに顔突っ込んだ人にはオススメだ

本作はグリッチシティという未来都市を舞台にした、いわゆるポイントアンドクリック式テキストアドベンチャーだ。主人公は本作のタイトルでもあるVA-11 Hall-Aという名前のバーで働くバーテンダー、ジル。サイバーパンクとはいえ、もちろん基本的にテキストを読み進めるアドベンチャーなので、ド派手な銃撃戦はない。そういうものが好きな人はAAA市場に目を向ければ数多のFPSタイトルがあるのでそちらをどうぞ

正直にいって本作にゲーム性というものは、ほぼほぼない。何度もいうが、基本はテキストを読み進める。そして客から入る注文通りに(あるいはあえて違う)カクテルを作る。それだけだ。それによって変化するのは僅かな会話、そしてエンディングだけのようだ

これだけだと非常につまらなそうに聞こえるかもしれないが、もちろんそんなことはない。まず大前提にテキストが面白いのだ。日本語版をプレイしたので、これはもちろんローカライズを担当したところが優秀なのが、一因としてあるとは思うが、それにしても会話の運びやらからまず面白い。開発はベネズエラのチームだというが、それを疑いたくなるほどのジャパニーズオタクさ。ここまで日本のオタクらしいゲームを作れるというのは驚きに値する。それとも日本に限らずオタクは全世界共通でこんな感じ(誉め言葉)なのか? いや、もちろんそんなはずはない

また、世界観の説得力も何気ないものだが、とても秀逸だ。特にキャットブーマという、作中に登場する猫耳生やした人間(ここ日本のオタク)が、なぜそう呼ばれるに至ったか、またその耳はなぜかわいらしくてっぺんにそびえたっているのか、その理由のなんとユーモラスなことか。こういうオタク文化として、もはや当たり前になった「動物耳」に真面目な理由(真面目か…?)をつけているところとかほんと好き 

テキストが面白いアドベンチャーという時点でわかると思うが、キャラクターもまた非常に魅力的だ。凄腕巨乳ハッカー、培養液に使った脳味噌、性的サービスがお仕事のアンドロイドと個性的な顔ぶれが揃う。ヴァルハラに通うひとたちは、おおよそ誰もが悩みを抱えている。バーテンダーであり、プレイヤーキャラクターのジルは、それを解決するわけでもなく、基本的にできることはただ話を聞くだけ。それだけでプレイヤーはヴァルハラという世界に深く溶けるように沈んでいくことができる。バーの客とジルの間には、(一部は友人ではあるが)あくまで客、といった絶妙な距離感がある。このなんともいえないもどかしさも、また魅力のひとつであろう

私的にお気に入りのキャラはなんだかんだストリーミングちゃん。いや友人になりたいとはもちろん思わないけれど、多くの視聴者を稼ぐだけあってそのビジュアルはレベルが高い。え、普通にかわいくない? ストリーミングちゃんのファンのように、ネットを挟んで彼女の放送を見る立場になりたい。有料会員サービスに入るまである。というかあのストリーミングちゃんのテーマが卑怯。イントロが頭からこびりついて離れないぞ

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凄腕巨乳ハッカーもすき…

あと斬新だなと思ったのがBGMのシステムで、バーでの営業中にかかる音楽は、プレイヤーが営業開始時と休憩明けに選ぶことになる。つまりバーで客の相手をしているプレイ中は、自らが選んだ楽曲が流れるわけだ。ほんの些細なことなのに、これが存外没入感を高めることに一役かっている気がする

 

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とここまで絶賛しておいてなんだけど、実はまだ一周しかしていない。二周目を始めたら黒髪ぱっつん美少女(笑)にマルチエンディングの存在を示唆されて調べたら、どうやらいくつかのキャラクターエンド、それとグッドエンド、バッドエンドがあるらしい。今朝のエンドを振り返るに、あれはおそらくグッドエンドで、特にキャラクターエンドっぽくもなかったので、ただのグッドだったのだろう(ジルの家停電してるけど…)

というわけでキャラエンド回収してきます!

Steamで今セールしてるから買おうな!